させい

嗄声

最終更新日:
2018年08月22日
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2018/08/22
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概要

嗄声(させい)とは、声がかれた状態のことです。声の出し過ぎやタバコの吸い過ぎ、お酒の飲み過ぎなどを原因として発症することがあります。また、風邪や声帯結節声帯ポリープ、声帯萎縮、喉頭がん甲状腺機能低下症などの病気により発症することもあります。

風邪による嗄声は、自然に改善することが期待できるため、特別な治療は行わずに様子をみることがあります。声帯ポリープなどの異常構造物が原因である場合は、手術も考慮されます。

原因

嗄声が生じる原因はさまざまです。

日常生活の習慣

  • 声の出し過ぎ
  • タバコの吸い過ぎ
  • お酒の飲み過ぎ

などがあります。

病気

などがあります。

上記は、声を出すのに重要な器官である声帯に異常が生じるものです。

その他にも、声を出すためには「反回神経」と呼ばれる神経が重要な役割を担っており、反回神経に異常が生じることでも嗄声が生じます。

具体的には、

などを例に挙げることができます。

症状

嗄声では、声がしわがれて、かすれるようになります。また、原因により他の特徴的な症状を伴うこともあります。

たとえば、風邪に関連した嗄声であれば、鼻水や咳、頭痛筋肉痛、発熱などの症状を伴うことがあります。また、甲状腺機能低下症に関連したものであれば、疲れやすさや倦怠感、体重増加、便秘などの症状をみることがあります。がんに関連したものでは、体重減少などの症状が出現することもあります。

嗄声は原因が多岐に渡るので、原因を特定するためにも、こうした随伴症状に注目することは大切です。

検査・診断

嗄声は、ポリープや結節、がんなどの異常な構造物が生じることで引き起こされることがあります。これら異常構造物の有無を確認するために、喉頭ファイバーを用いて局所を観察することがあります。

また、嗄声は反回神経の障害を原因として生じることがあります。この障害の有無を確認するために、CTやMRIなどの画像検査を行うことがあります。甲状腺機能低下症が疑われる際には、血液検査や甲状腺の超音波検査なども検討されます。

治療

風邪による嗄声は、自然に改善することが期待できるため、特別な治療は行わずに様子をみることがあります。

声帯ポリープや病変が高度な声帯結節などの異常構造物が原因である場合には、外科的に切除することも考慮されます。喉頭がんが原因である場合には、手術以外にも放射線療法や化学療法が考慮されます。

嗄声は、日常生活の動作により発症することもあるため、声を使いすぎない、禁煙する、お酒を控える、といったことにより改善することもあります。

 

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